2012年と昔の台湾映画ですが、日本とは全く違った台湾の伝統的なお葬式のスタイルを垣間見ることのできる映画「父後七日」。
先日台湾に帰国した際にDVDを買うことができましたので、早速みてみました。
舞台は台湾中部の彰化縣。
私達のおばあちゃんが住んでいるので何度も行ったことのある街が舞台でした。
日本人でも懐かしいような気持ちにさせてくれるような田舎の風化が見ていても心地よいですね。
台湾のお葬式は日本とは全く違い、「泣き女」や「紙銭」や「独特な頭巾」をかぶったり「え、これが葬儀?」と思うような文化が沢山現れます。
前編ユーモアを交えて紹介されているため、台湾のお葬式を笑いながら知ることができます。
多少着色されている部分もありますが、李老師曰く
「伝統的なお葬式は本当にこんなかんじだよ!」
との事でした。
紙銭
紙銭というのは動画の黄色い紙の事です。
お金に見立てた紙を燃やす事で、天国に送金するという意味合いがあります。
そのため、最近ではパソコン型やマンション、スマートフォンなど色々な形で紙が折られ、
天国に行った後困らないようにという思いを込められます。
亡くなった後もスマートフォンが必要かどうかは亡くならないと分からないですが、
とても現実的な考え方が日本とは違い面白いですね。
賑やかに故人を送る文化
徐々に賑やかにするお葬式というのも少なくなってきたようですが、葬式の最後の日などはこのように賑やかに送ることも珍しくありません。
鼓笛隊が来たりダンサーが来たり、何かのお祭りかのように賑やかに故人を送ります。
セクシーな女性が沢山踊っているお葬式の動画などが日本のTV番組で放送された事もあるため、そういうイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
Youtubeなどでも多くの動画がありますので是非さがしてみてください。
映画から文化を知る
邦題が「父の初七日」となっていますが。
吉凶の結果、葬儀の日取りが7日後に決まったという意味合いで、台湾も初七日の文化があるという意味ではありません。
前編通して台湾語の為、台湾華語や中国語の教材としては微妙ですが、台湾文化を知るという目的ではとてもいい映画かと思います。
もちろん台湾語を勉強されたい人にとってはこれ以上ない教材です。
是非台湾映画を通して多くの文化に触れてみてくださいね。