中国語講師が「是」の文法を誰でも分かるように簡単に解説します♪

中国語は発音が難しいとよく言われがちですが。
その分、文法はとても簡単なのが特徴です。

日本語にはない表現が多少あるため、難しく感じられる部分もあるかもしれませんが。
全体的にはとても単純でわかりやすいのが特徴です。

今回は中国語学習の第一歩

「是」の文法について解説していきます。

※難しい文法用語などは使いません。

是の文法解説

我是日本人

「主語++名詞」

意味:〜は〜です。

というのを文法を中国語講座で真っ先に覚えた!という人も少なくないでしょう。

私も人生で飽きるほど言い続けてきたフレーズでもあります。

中国語講座でこの文法は

「日本語の「は」で覚えちゃいましょう」

と指導しています。

「私日本人です。」

「これリンゴです。」

と言った具合。

で覚えてしまう利点は

日本語では重要な語尾「です/だ/だろう」を考えなくて良いことにあります。

もう少し詳しく解説すると、

「主語++名詞」

主語と名詞がイコールになります。

我是日本人

我=日本人

という構造になります。
英語でいう所のbe動詞と理解すると分かりやすいかもしれません。
でもそんな難しく考えず、「は」で理解してしまったほうが簡単です。

我很熱のようなSASVの文型になると、「は」で覚えた時の弊害がでてくるので、
結局の所は「是」はSVOのVだよ!って覚えるのが一番理想的なのですが、
「ちょっとむずかしい!」って人は「は」で覚えちゃっても、ひとまずは良いでしょう。

是の否定文

次はの否定文の解説です。

中国語講座を受けたことの有る方は

「我是日本人」「我不是日本人」

と2つセットで覚えたかと思います。

是を使う場合はの前にを加えた

不是

という形にするだけで否定文になるんです。

とっても簡単ですね。

あなたがもし日本人ではない場合は

我不是日本人

と応えることができます。

是の否定文を作る場合は例外なく「不是」
になると覚えておきましょう。

是の疑問文

では疑問文の作り方はどうするのか?

疑問文の作り方は2パターンあります。

  1. を文の最後に配置する
    例:你是日本人嗎?
  2. 是不是といった反復疑問文を使う。
    你是不是日本人?

この2つの意味的な大きな違いはありません。

聞こえ方の違いなどで感覚的な部分が違うのはありますが、意味は変わらないと思っていて問題ありません。

言いやすい方を使えばいいと思います。

とりあえず文の最後にをつければ疑問文になるため。

中国語を始められたばかりの方や講座の生徒さんにはをおすすめしています。

疑問文への答え方。

你是日本人嗎?

と聞かれたときの答え方も合わせて解説しておきます。

  • 是的
  • 是啊

で応えることができます。

といった違う答え方もできますが。

で聞かれたらで応えるが初めは簡単かと思います。

中国語講座を受講されている方にお話しているのが

「簡単な文法を使いこなせるようになる」

ということです。

難しい文法を使おうと頑張らなくても会話はできます。

コミュニケーションもとれます。

まずは自分の使いこなせる文法を積極的に使う事で、慣れてきてから徐々に難しい表現などに挑戦していくことで、

少しづつレベルアップしていくことができます。

是の過去形

の過去形を解説します。

A:你從哪裡來

あなたはどこから来ましたか?

B:我從日本來

私は日本から来ました。

是~的という構文を使うことで過去形にすることができます。

是の過去形の場合注意点が1つあります。

  1. 肯定形の場合は是を省略可能

    我從日本來的 
  2. 否定形の場合は是を省略不可
    我不日本來的

この注意点にだけ気をつけておけばOKです。

是~的のもう一つの構文

是~的の構文には他にも使い方があります。

這個電影,我們也喜歡

ここでは過去形の意味ではなく、話者が断定的に言い表す際につかいます。

そうは言っても難しいですよね。

このように文法を解読するととっても簡単に理解できます。

這個電影,我們也喜歡(電影)

この映画、私達も好き(な映画)です。

あなたもこの例文のように、日本語でも目的語を省略することってありますよね?

中国語でも同じように表現します。

前半で述べた目的語を反復して述べるのは煩わしいので省略してしまいましょう。

といった感じです。

這個電影と前半で述べているので、

後半の以降は省略しますよ。

という考え方です。

最後に

是をひとつとっても沢山の使い方がありますが、複雑な文法では決してありません。
日本語とは違う部分も多くありますが、少しづつ慣れていくと理解できるようになるでしょう。